◇ Phase-1
今回はBPMについて軽く解説しようと思います。
BPMというのは Beats Per Minute の略で、一分間の拍数です。
「拍数とか言われても困る」って人もいると思うのでそこも軽く説明します。
分かりやすい例だと、テクノ系の曲なんかで4つ打ちのキックがありますが、
あれがドン!ドン!ドン!ドン!と鳴っているうちのドン!てのが一拍です。
分かり辛くても、分かっておいてください。
音ゲーのテクノなんかだと150BPMあたりが多いと思うんですが、
アレは要するにドン!が一分間に150回って事です。
「トリルですっげー一杯キック叩くよ?」とか、そういう事は気にしてはいけません。
BPMってのはあくまで主流のテンポで設定されます。


150BPMで2分の楽曲があったとすると、


全体の小節数は、
150(bpm) ÷ 4(拍) = 37.5(小節)
37.5(小節) × 2 = 75(小節) で75小節。


1拍の長さは、
60(秒) ÷ 150(bpm) = 0.4(秒) で 0.4秒(400ミリ秒)。


1小節の長さは、
0.4(秒) × 4(拍) = 1.6 で 1.6秒です。


となります。


こういう計算がどういう時に役に立つのかと言うと、主に音を切るときに役に立ちます。
例えば150BPMでトランス系の楽曲を作ったとしましょう。
で、シンセを一本撮りして切ろうかなと思った時に、
波形と睨めっこをして、音を聞きながら切ると凄く時間がかかりますよね。
このシンセが16分きっかりで打ち込んであって、その通りに切りたいと思った時に、
上記のような感じに時間で計算すればしっかり切れます。
まぁ、勿論しっかり聞きながら切った方が良いんですけど(笑)
同じ秒数で切って、SoundEngineのマクロでフェード処理をしていけば、
綺麗な音ファイルが出来上がっていきます。
後、バックの音をまとめた時なんかにも役に立ちますね。細かくしておけばズレを防げます。


こういった面倒くさい事を一度は試してみると音切りテクが磨かれると思います。


ちなみに脳性濁流さんの、woslicerのようなツールを使うと、
上記のような事がすごく楽になります。使いやすいツールなので解説はしません(笑)


◇ Phase-2
他にもBPMの計算が役に立つ事はあります。
曲中に急なテンポチェンジをさせたりする場合なんかです。
音ゲー的に言うといわゆるソフランてやつです。
BPMを倍にしたり、半分にしたりと譜面が楽しい事になります。
小節数を上手く計算すると、4分の3とか中途半端なチェンジもし放題になります。
是非、チャレンジしてみないでください。
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