◇ Phase-1
マクロ機能ってなんだよ?って言う方の為にまずは簡潔に説明しておきます。
要は一連の動作を記録して、簡単に繰り返せるようにする機能です。
以上で簡潔な説明を終わります。
BMS作成では結構使える機能なので紹介しておきます。


では、実践していきます。
まずは、SoundEngineで、wavファイルを開きます。
ファイルから開いても良いし、SoundEngineにドラッグ&ドロップでもOKです。
マクロ機能の説明のために、とりあえず音量を少し上げてみます。
[音量] → [ボリューム] と選んでいくと音量調節のウィンドウが出ます。
↓↓↓
何もいじった事がなければ、初期値で 3.0dB(デシベル) となっていると思います。
別に数値を変えても問題ないですが、小さいと変化が分からないと思います。
[OK] を押せば設定した数値の分だけ音が増減します。
これで音量の変え方は分かったと思いますが、今回の本題はそこではありません(笑)
◇ Phase-2
と、いうわけでスクリプトをエクスポートしてみようと思います。
[ファイル] → [スクリプトのエクスポート] と選びます。
ファイルの保存画面になったら適当に名前を付けて保存してください。
そのままだとwavのファイル名がそのまま使用されます。
このwavファイルは「back_01.wav」だったので、「back_01.ses」という名前ですね。
.sesはSoundEngineScriptの略です…多分。
設定で拡張子を表示してない人はさっさと拡張子を表示してください(笑)
.sesの実体はただのテキストファイルですので、メモ帳なんかで開いてみましょう。


--------------------------
[File Open]


[Volume]
Parameter1=3
Selection=0,-0,-1
--------------------------


すると、上記のような事が書かれていると思います。
余計な事をしていると書いてある内容が増えます。
簡単に説明しておくと…


--------------------------
[File Open] ------------wavファイルを開く


[Volume] ------------音量調整を選ぶ
Parameter1=3 ------------つまみのパラメータを3.0dBに設定
Selection=0,-0,-1 ------------選択範囲は特に指定しない(全て)
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みたいな感じになってます。
◇ Phase-3
今度はスクリプトファイルを実際に使ってみようと思います。
まずSoundEngineで別のwavファイルを開きます。
その後、「ファイル」→「スクリプトのインポート」と選びます。
すると、ファイル選択の画面になるので、さっき出力した.sesのファイルを選びます。
すると、なにか勝手に動きだして、音量が大きくなったと思います。
これは、さっきやった動作(音量調整)が今開いてるwavファイルに実行されただけです。
マクロ機能と言うものがどういうものかは分かってもらえたと思います。
◇ Phase-4
少し応用編です。
正直、さっきので便利だなーと思っていてはダメです。あんな使い方はあまりしませんね(笑)


まず、エクスポートはともかくインポートの時はドラッグ&ドロップで.sesを放り込めばOKです。
やった人もいると思いますが。
あと、wavファイルを何も開いてない状態でも[File Open]があるので大丈夫です。
 

○複数のファイルをまとめて処理する

さっきは一つのファイルに処理を行っていましたが、それではファイルがたくさんある時に不便です。
特にBMSを作成するときは同じ処理を複数のファイルに行いたい場合が多いと思います。
と、いうわけでさっきの.sesファイルを開いて、少し書き換えます。


--------------------------
[File Open]


[Volume]
Parameter1=3
Selection=0,-0,-1
--------------------------




--------------------------
[Folder Open] FolderPath=C:\(※フォルダ)


[Volume]
Parameter1=3
Selection=0,-0,-1


[Folder Save]
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と、言う風に書き換えて.sesファイルを保存してください。
(※フォルダ)には、ファイルのあるフォルダ名を書きます。
処理を行いたいフォルダを開いて、アドレスの所からコピペするのが無難です。


立ち上げただけのSoundEngineに、書き換えた.sesファイルをD&Dで放り込みます。
保存先のフォルダを指定するウィンドウが出るのでフォルダを指定してください。
指定すると、[Folder Open]で指定されたフォルダにある全てのwavファイルに、
「音量調整:ボリューム3dBアップ」が行われ、先ほど指定した保存先のファイルに出力されます。
ファイルが多いと時間がかかるので、お茶でも飲んで待ちましょう。


※注意
このような処理を行うときは、マスターファイルとは別のファイルを作成し、
それに対して行うようにする事をお勧めします。
便利な分だけ、間違った時はショックがでかいです。本当にでかいです…
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